「Blue Base」との出会い
長沼町を訪れる度に新しい発見があるのですが、今回の旅の中でも特に印象に残ったのが「Blue Base」というカフェでした。友人から「ここは普通のカフェじゃないよ。焚き火を囲みながらコーヒーが飲めるんだ」と聞き、焚き火好きの私はすぐに予定に組み込みました。
観光ガイドブックに大きく載っているわけではなく、知る人ぞ知る隠れ家的な存在。到着前からワクワクが止まりませんでした。
到着した瞬間の特別感
カーナビに従って長沼の田園地帯を進むと、小さな看板に「Blue Base」と書かれた文字を発見。舗装道路から脇道に入ると、木々に囲まれた一角にログハウス風の建物が現れました。
駐車場に車を停めて降り立つと、既に薪の香りが漂っていて、胸が高鳴ります。入口に置かれた青いベンチや木製の看板が、温かみと遊び心を感じさせてくれました。
店内の雰囲気
店内は木を基調とした落ち着いた空間。大きな窓からは自然光が差し込み、外の木々の緑が心を和ませてくれます。壁にはアウトドア用品や地元アーティストの作品が飾られており、「自然と暮らし」を大切にするオーナーの思いが伝わってきました。
店員さんに案内され、奥のテーブルに座ると、そこから見える焚き火スペースに視線が釘付けに。まるで森の中のキャンプ場にいるような雰囲気で、ただ座っているだけでも気持ちが解きほぐされていく感覚がありました。
焚き火カフェの魅力
Blue Baseの一番の特徴は、屋外に設置された焚き火スペースでドリンクを楽しめることです。私が訪れたのは秋口で、日中は少し肌寒さを感じる気候。スタッフに案内されて屋外の席に移動すると、ちょうど火がパチパチと燃え始めたところでした。
焚き火の音は不思議なリズムがあり、炎のゆらめきと共に心を落ち着かせてくれます。注文したホットコーヒーを手に焚き火の前に座ると、まるでキャンプに来たかのような非日常感。コーヒーの香りと薪の煙が混ざり合い、普段のカフェでは絶対に味わえない特別な時間が流れました。
注文した絶品メニュー
この日注文したのは「自家焙煎コーヒー」と「スモアセット」。コーヒーは深煎りながら苦味がまろやかで、アウトドアの雰囲気にぴったり。スモアセットは焚き火でマシュマロを炙り、チョコレートとビスケットで挟んで食べるスタイルでした。
マシュマロがじんわり溶けて、外は香ばしく中はとろける甘さ。子どもの頃にキャンプで体験した懐かしさが蘇り、大人になった今でも心が躍る瞬間でした。
他のお客さんとの交流
焚き火を囲むと、不思議と隣の席の人とも会話が生まれます。偶然隣に座ったご夫婦が「私たちは札幌から月に一度は来ているんです」と話しかけてくれました。
彼らは季節ごとの風景を楽しみにしているそうで、「冬の雪の中での焚き火は本当に格別」と教えてくれました。その話を聞き、次は冬に訪れたいと強く思いました。
季節ごとの楽しみ方
Blue Baseの魅力は、四季折々の風景と焚き火の組み合わせにあります。春は芽吹く木々を眺めながら、初夏は爽やかな風と共に、秋は紅葉を焚き火とともに楽しめます。そして冬は雪景色の中、炎の暖かさが際立つ特別な体験になるそうです。
どの季節に訪れても異なる感動があるため、リピーターが多いのも納得です。
店主の思いとカフェのコンセプト
焚き火を眺めながら店主の方と少しお話を伺う機会がありました。「ただ飲食を提供するだけではなく、人が自然の中でリラックスできる場を作りたかったんです」と語る店主の目はとても印象的でした。
都市部のカフェでは決して味わえない、「自然と人をつなぐ空間」を大切にしているのだと感じました。
周辺観光と組み合わせた一日
Blue Baseでの焚き火カフェを楽しんだ後は、近くの「長沼温泉」でひと風呂浴び、さらに「マオイの丘公園」で新鮮な野菜を買って帰りました。自然と食と人との出会いを一度に体験できる長沼町は、やはり魅力に溢れています。Blue Baseはその中でも特に“心の記憶”に残る場所でした。
まとめ
隠れ家カフェ「Blue Base」での焚き火カフェ体験は、ただのコーヒーブレイクではなく、自然と炎が織りなす癒しのひとときでした。都会の喧騒を忘れ、焚き火の音と香りに包まれながら味わう一杯は、格別の美味しさと安心感を与えてくれます。
旅行者にとっては思い出深い体験になり、地元の人にとっては心の拠り所となる場所。四季ごとに異なる顔を見せるBlue Baseは、長沼町を訪れる際にぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
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