地元消防団・ボランティア活動参加レポート

地域で暮らしていると、日常の中で「人と人とのつながり」を強く感じる瞬間があります。その一つが、消防団や地域のボランティア活動です。私自身、長沼町での暮らしを始めてから、地元消防団の訓練や地域ボランティア活動に参加する機会をいただきました。

普段は会社員として働く傍ら、週末や夜の時間に地域の仲間と集い、火災予防訓練や祭りの運営支援を行った経験は、まさに「地域に生きる実感」を与えてくれました。

ここでは、私の実体験を交えながら「地元消防団・ボランティア活動」の魅力や学び、参加して感じたリアルな気づきをお伝えします。


消防団に参加したきっかけ

移住してすぐの頃、地域の寄り合いで知り合った先輩から「消防団に入ってみないか?」と声をかけられました。当初は「体力的に大丈夫かな」「仕事と両立できるかな」と不安が大きかったのですが、「地域に住む以上、守るのも自分たちだ」という言葉に背中を押されました。

最初の訓練で感じたのは、消防団が単なる「火事を消すための組織」ではなく、防災意識を高め、住民同士のつながりを作る大切な場だということでした。ホースの使い方ひとつ取っても、先輩団員の熟練した動きに学ぶことが多く、地域に根差した知恵や経験を肌で感じる機会になりました。


初めての訓練参加の体験

夏の夕方、地域のグラウンドで行われた放水訓練に参加しました。ホースを両手で握ると、水圧の強さに驚き、最初は思わず体が後ろに持っていかれそうになりました。

先輩が後ろから支えてくれて、「腕の力じゃなくて、腰で支えるんだ」とアドバイスをもらい、何度か繰り返すうちに少しずつ安定して扱えるようになりました。

この経験から「災害時に力を合わせて行動することの大切さ」を強く実感しました。普段の生活では味わえない「緊張感と責任感」に心地よい充実感を覚えました。


ボランティア活動での出会い

消防団だけでなく、地域のボランティア活動にも積極的に参加しました。例えば、夏祭りの会場設営では、テント張りや子ども向けのゲームコーナーの運営を担当しました。子どもたちの笑顔や、親御さんからの「ありがとう」の言葉は、何よりの報酬です。

また、雪かきボランティアにも参加しました。高齢者世帯を訪れて玄関前の雪を除く作業は体力的に大変でしたが、「これで冬を安心して過ごせる」と言われたときの喜びは忘れられません。自分の小さな行動が誰かの生活を支えることに直結していると実感できた瞬間でした。


消防団活動を通じて得られた学び

消防団に参加する中で感じた一番の学びは「チームワークの大切さ」です。火災現場や災害時に一人でできることは限られています。しかし、団員同士で声を掛け合い、役割を分担し、連携することで大きな力を発揮できるのです。

また、定期的な夜警活動では、団員同士で地域を歩きながら見回りを行います。そこで住民の方と立ち話をしたり、防犯灯の確認をしたりと、普段は気づかない「地域の小さな異変」を知ることができました。


活動を通じて感じた地域の一体感

消防団やボランティア活動を続けるうちに、地域に知り合いが一気に増えました。買い物先や道端で声をかけられることも増え、日常の中で「顔の見える関係」が広がったことは大きな変化でした。

以前は「地域活動は大変そう」と思っていましたが、実際に飛び込んでみると「誰かの役に立てる喜び」と「人とのつながりの温かさ」を実感できる場でした。


活動のやりがいとこれから

消防団やボランティアは、確かに時間や体力を必要とします。しかし、そこで得られる経験や仲間との絆は、何物にも代えがたいものです。私は今後も無理のない範囲で参加を続け、災害時には少しでも地域を支えられる存在でありたいと思っています。

また、自分の経験をSNSやブログで発信することで、「地域活動って思っていたより楽しい」「自分も参加してみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。


まとめ

地元消防団やボランティア活動への参加は、地域の安全を守るだけでなく、自分自身の成長や仲間づくりにもつながります。訓練や祭りの運営、雪かき支援などを通じて「人の役に立てる喜び」と「地域の一体感」を強く感じることができました。

最初の一歩は勇気が必要ですが、その一歩を踏み出した先には「人とのつながり」と「生きがい」が待っています。これからも地域の一員として、できる範囲で活動を続けていきたいと感じています。

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