子育て世代にとって「保育や教育環境」は移住先を決める大きな要素のひとつです。北海道の長沼町は、自然豊かな町でありながら、保育園や幼稚園、小中学校の教育環境が整っており、さらに子育て支援も手厚いと評判です。
私自身、実際に長沼町で子育てをしている親として体験したことや、同じ町で子どもを育てる友人たちの声をもとに、この町の教育環境を徹底ガイドとしてまとめてみました。
長沼町の保育環境
長沼町には公立・私立の保育園や認定こども園があり、待機児童はほとんどいないのが大きな特徴です。実際に私が子どもを預けた時も、都市部と違って「保活」の大変さは感じませんでした。
保育園の特色
保育園では少人数制を活かし、先生が一人ひとりに丁寧に関わってくれるのが魅力です。わが子が3歳で通い始めた時、最初は人見知りで泣いてばかりいましたが、先生が根気強く寄り添ってくれたことで、1ヶ月もしないうちに笑顔で登園するようになりました。
さらに園庭が広く、自然を活かした遊びが多いのも長沼町ならでは。畑で野菜を育てて収穫したり、冬は雪山でそり遊びをしたりと、都会では味わえない体験が日常的に取り入れられています。
幼稚園・こども園での体験
幼稚園や認定こども園では「遊びを通じた学び」を大切にしている印象があります。私の友人の子どもが通うこども園では、絵本の読み聞かせやリトミック、英語の時間などもあり、幼児教育としての質が高いと感じました。
保護者との距離感も近く、先生が日々の子どもの様子を細かく伝えてくれるため安心です。運動会や発表会では地域の人も見に来てくれて、子どもたちの成長を「町ぐるみ」で応援してくれる雰囲気があります。
小学校の教育環境
長沼町にはいくつかの小学校があり、どの学校も地域と連携した教育を実践しています。私の子どもが通っている小学校では、学年ごとに「田植え体験」や「収穫祭」といった行事があり、地域の農家さんが先生として参加することもあります。
また、1学年の人数が比較的少ないため、先生の目が届きやすく、学習のフォローも手厚いです。学習進度についていけない場合も、放課後に補習をしてくれるなど、子どもに寄り添った教育が行われていると実感しています。
中学校での取り組み
中学校では部活動が盛んで、野球、サッカー、吹奏楽など、それぞれ熱心に活動しています。友人の子どもは吹奏楽部に所属しており、全道大会に出場するほどのレベルの高さに驚かされました。
また、職業体験や地域の清掃活動など、社会との関わりを学ぶ機会も多く、「学力だけでなく人間力を育てる教育」が根付いていると感じます。
高校進学と通学事情
長沼町には高校はありません。そのため、子どもたちは札幌や岩見沢、千歳などの高校に進学するのが一般的です。
我が家の近所に住む先輩家庭は、朝早くから電車やバスで通学する子どもをサポートしていて、「大変だけど、その分自立心が育つ」と話していました。親としては送り迎えや交通費の負担もありますが、札幌圏の幅広い選択肢があるのは魅力です。
子育て支援制度
教育と並行して、町の子育て支援制度も充実しています。
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医療費助成:中学生まで医療費が無償化されており、病院にかかる際の負担が軽いです。
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子育て支援センター:親子で遊べるだけでなく、育児相談やイベントも充実。私自身もここで多くのママ友ができました。
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学童保育:小学校の放課後に利用でき、共働き家庭には心強い存在です。
実際に住んで感じたこと
長沼町で子育てをしていると、「子どもの成長を町全体で支えてくれている」と実感します。スーパーやカフェに行っても子連れに優しく、知らないおばあちゃんから「よく食べるね」「かわいいね」と声をかけてもらうこともしばしば。地域の温かさに触れるたびに、ここを選んで良かったと思います。
もちろん課題もあります。高校進学での交通面の負担や、進学塾などの数が少ないことは事実です。しかし、札幌圏へのアクセスが良いので、必要に応じて通う選択肢もあります。
まとめ
長沼町の保育・教育環境は、自然の中でのびのび育てられる点と、地域全体で子育てを支えてくれる温かさが魅力です。保育園や小中学校は少人数で手厚い教育が受けられ、高校進学については札幌圏という立地を活かせる強みがあります。
実際に暮らしてみると、「子どもにとっても、親にとっても安心できる環境」が整っていることを実感しました。都会の便利さを手放さず、田舎ならではの豊かさを享受できる長沼町――子育て世代にとって非常に魅力的な場所だと思います。
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